2010年01月27日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト total 3834 count

侍戦隊シンケンジャーと白色彗星は似ているか?

Written By: トーノZERO連絡先

 侍戦隊シンケンジャーの2010年1月24日放送「第四十七幕 絆(きずな)」を見て思ったのですが、これは以下のように関係を取ればそのまま白色彗星(特に「2」の)ですね。

ズォーダー→志葉薫

サーベラー→丹波歳三

デスラー→梅盛源太

 トップに立つ者(ズォーダー、志葉薫)は孤独を噛み締め、爽快なクライマックスは口うるさい側近が主人に制裁され(サーベラーを超巨大戦艦乗せず、丹波歳三はハリセンで制裁される)、結局最後に頼れるのは部外者(部下ではないガミラス人のデスラーや侍ではなく寿司屋の梅盛源太)でしかありません。しかし、部外者から見れば元々大嫌いな組織(真の本家、白色彗星)ですが、トップに立つ者にだけはそれなりの好意を示します。つまり、デスラーは大帝からお預かりした駆逐艦を消耗することを何とも思わないし、容赦なくミルも撃ち殺して、あまつさえ古代に攻略のヒントさえ与えてしまいますが、大帝に会う場面ではサーベラーの嘘でいくら足止めされても大人しく待ちます。白色彗星を何とも思っていないのに対して、大帝には個人的に好意を持っているのでしょう。一方で、侍ではないからとけちょんけちょんに貶された源太は、最初から「たけちゃん」「たけちゃん」と1人で志葉丈瑠を追っていたはずなのに、最後はたった1人で自発的に志葉薫に「寿司屋だけどな」と付き従い、志葉薫も受け入れます。

つまり §

 ヤマト2とシンケンジャーの物語で成敗される真の悪と、形式上の悪は一致していません。

 形式上、主役はヤマト、シンケンジャーであり、敵は白色彗星帝国と外道衆です。

 しかし、真の悪は実はサーベラーであり丹波歳三ということになります。

 従って、ヤマト2で最大の成敗は超巨大戦艦に乗せてもらえないで見捨てられるサーベラーであり、シンケンジャーではハリセンで殴って昏倒させられる丹波歳三です。(薄皮太夫や腑破十臓の死は必ずしも成敗になっていない)

 つまり、ヤマト2は形式だけで見てると面白くないかもしれないよ、という話でした。というか子供の頃は形式で見てしまったよ! とほほ……。「大帝、私をおいていかないで~」が最大の見せ場だったのに。ヤマト2の終わり方があまりにあっけないのは、まさにテレサが突っ込むシーンがそもそも単に形式的な辻褄合わせを手短に行ったに過ぎないからでしょう。サーベラーが超巨大戦艦に乗れなかった時点で物語は実質的に終わっています。その後、超巨大戦艦がどうなるかは全く重要ではありません。地球がどうなるかもヤマトがどうなるかもテレサがどうなるかも全く重要ではありません。

しかし §

 最大の差は、すったもんだの後、デスラーは愛想を尽かして白色彗星には戻らず、ズォーダーのピンチになんら助けにならないが、梅盛源太は志葉薫を助けてあげたということですね。

宇宙戦艦ヤマト

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